デリー(Delhi)はインド北部の大都市圏で、同国の商業・工業・政治の中心地の1つ。デリー首都圏を構成し、ニューデリーとオールドデリーに分けられる。ニューデリーの中にはニューデリー行政区があり、ここに連邦の首都機能がある。古くは現在のオールドデリーだけの町であったが、イギリス統治下の新しい首府としてニューデリーが建設された。イギリスの設計と建設による新都市部分をニューデリーと呼び、古くからある町をオールドデリーと呼んでいる。人口1086万5000人。
デリー地図
ニューデリー(New Delhi):南部にありヤムナー川に面する街。1911年にイギリスの手で建設が始まった都市。議事堂、官庁などが集まっており、首都機能がある。人口30万人。
コンノートプレイス地図
オールドデリー(Old Delhi):昔からある街。歴史的建造物が多い。
地図
1206年に首都となって以来、歴代王朝の首都として発展。1803年にマラーター戦争の結果イギリスに占領された。その後も首都として発展。
デリーのホテル
メインバザールの地図(ニューデリー駅前)
デリーの観光名所
クトゥブ・ミナール(Qutb Minar):ヒンズー教とイスラム教の様式が混ざり合った石塔で、デリーで最も有名な遺跡の一つ。奴隷王朝時代の1199年にクトゥブッディーン・アイバク王(Qutb-ud-din Aibak)が建造を開始したといわれており、高さ72.5mはインドに現存する石造りの塔では最も高い。境内にグプタ王朝のチャンドラプタ王が建てたと云われる高さ7mの鉄柱(Quwat-ul-Islam Masjid)がある。1600年以前の物と言われ純度100%に近いと言うが錆びたことが無いと伝えられている。この鉄柱に後ろ向きに手を廻して、指と指がつながれば、再びインドにこられると言い伝えられている。
ジャーマ・マスジット(Jama Masjid):インドで最も大きいイスラム教のモスク。収容人員は約25,000人。この寺院の建築は、1644年にムガール皇帝のシャー・ジャハーンによって着工され、1658年にアウラングセーブが完成させた。完成までに5,000人の職人を要した。中には内庭が広がり、東の門の桟敷は大理石の板を席とした貴賓用と砂岩の四角い板を席とした庶民用とに分れ、大きな礼拝はすベてここで行われる。また、この礼拝堂が頂く3つのドームは白と黒の大理石でストライプ模様に装飾されており、タージ・マハールやラール・キラーとともにシャー・ジャハーンが残した傑作の一つに数えられている。
フマユーン廟(Humayun's Tomb):ムガール帝国の第2代皇帝であったフマユーンが眠る霊廟。1565年(皇帝の死後9年目)に建てられた。建物はタージ・マハール廟と同じムガール様式。庭園の中の廟としては、インドで最初の建物。中央にそびえるドームの高さは42.5m。建物と庭園全体は左右対称に配置されており、前後左右どちらから見ても同じ形になっている。1993年世界遺産に登録。
ラージ・ガート(Raj Ghat):インド独立の父マハトマ・ガンジーを記念して造られた公園。1948年、デリーで暗殺されたガンジーを茶毘に付した場所がこの公園の奥にある。そこには黒大理石でできた慰霊碑が置かれており、台座には彼の最後の言葉「ハレラマ(おお神よ)」が刻まれている。今も、ガンジーをしのんで、インド各地から多くの人々が参拝に訪れている。
ラール・キラー(レッド・フォート)Lal Qila(Red Fort) :ムガール王朝の都だったオールド・デリーの北東に位置する、赤砂岩で作られた城。一般には「Red Fort」と呼ばれ、周囲2kmの不規則な八角形の型をしている。この城は、アグラからデリーに都を移した、皇帝シャー・ジャハンによって9年の歳月を掛けて完成された。主要な城門は2ヶ所あり、現在入城門として使われているのは、西側のラホール門と南側のデリー門である。ラホール門(Lahore Gate)はラホール(現在はパキスタン)に向かって建っていることからこの名がある。城内での見どころは、ナウバート・ハーナ(中門)、ディワン・イ・アーム(一般謁見の間)、ディワン・イ・カース(貴賓謁見の間)、ラング・マハール(彩りの間、後宮)、カース・マハール(皇帝の私室)(Khas Mahal)や「真珠のモスク」と呼ばれる美しい白大理石造りのモティ・マスジット。
インド門(India Gate):第一次世界大戦で戦死したインド人兵士の慰霊碑です。コンノート・プレイスの東南2.5kmにあります。周辺はニューデリーの官庁街になっています。インド門の大通りの先には大統領官邸が鎮座しています。
国立博物館(National Museum):首都デリーにある1949年創立の、インド数千年の歴史遺産を展示する博物館。建物は3階建てで、1階には先史・インダス文明など考古学関係を始め、青銅器、仏教美術などの作品が展示されている。2階は中央アジアのアンティーク、海洋遺産、インドの細密画など。3階は装飾美術と織物、ネイティブ・アメリカンと西洋の美術、武器、コイン、人類学関係などである。特にミニアチュール(細密画)のコレクションは膨大で、各時代・地方ごとにそれぞれの特色が出ていて見ごたえがある。
バハイ・ハウス・オブ・ワーシップ(Bahai House of Worship):別名:ロータス・テンプル。バハイ教の礼拝堂(屋根は蓮の花をイメージしています)。宗教や人種に関係なく、誰もが祈りをささげたり瞑想できる場所となっている。堂内には、特別なものはなく、とても広い空間になっている。お祈りや瞑想をしている人達も多くとても静か。バハイ教は、19世紀半ばにイランでバハーウッラーが創始した一神教。
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