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アグラ

 アグラ(Agra)は、インド統一をしたムガール帝国のアクバル大帝が建設し、16世紀から17世紀にかけて約100年栄華を極めた。世界最大の大理石建築、タージ マハールのある町として有名。
皇帝シャー・ジャハーンが愛妻ムムターズ・マハルの死を悼み建てた名建築タージ・マハールはあまりにも有名。ヤムナ河の対岸、アグラ城の八角形の小塔から見るタージ・マハールは特に美しく、見る者に感動を誘う。タージ・マハールを始めとして、建築に特に力を注いだムガール王朝の遺物を数多く目にできる町である。
 
アグラのホテル

地図

タージ マハール、アグラ城、ジャーマ・マスジット、イティマド・ウッダウラー廟、マンガレシュワール寺院などアグラの見どころや鉄道駅(アグラ・カント駅、アグラ・フォート駅ほか)、観光局、ホテル街の場所が判るアグラ地図です。
アグラ地図

アグラの観光名所

タージ・マハール  タージ・マハール(Taj Mahal):17世紀、ムガール皇帝シャー・ジャハーン(Emperor Shah Jahan)が愛妻ムムターズ・マハル(Mumtaz Mahal)の死を悼み、22年の歳月と2万人の労力をかけて建立したタジ・マハールは、イスラームの建築術と装飾美術の粋を集め「世界一美しい墓廟」と称えられている。
 白大理石に黒大理石を埋め込み、唐草模様やコーランの銘文を刻んだ壁面装飾や、さまざまな宝石を使用し本物より美しい花々を彫りこんだ皇帝と皇妃の墓碑などは、あまりに繊細で素材が石であることを忘れさせるほど。霊廊1階の中心にあるセノタフ(棺を模した墓碑)は拝観者用のもので、本物は地下にある玄室に安置されている。玄室へは入口付近にある階段を下りれば行くことができる。
 この廟を建てたシャー・ジャハーンは、妻の廟と同じ形の自分の廟をヤムナ河を挟んだ対岸に黒大理石で造るつもりだったが、晩年は息子であるアウラングゼーブによってアグラ城に幽閉されたため、その夢は叶わずに終わった。
 
 アグラ城(Agra Fort):ヤムナ川の西岸に建つアグラー城。ムガール帝国以前、ラジプート(地元の藩主)の居城があった要衝の地に、第3代皇帝アクバルが8年間をかけて築いた壮大な城。
 後に第4代ジャハーンギール、第5代シャー・ジャハーン、第6代アウラングゼーブに引き継がれ、造築、改修が施された。アグラー城の門は南と西にあるが現在入場は南門からのみとなっている。
 城壁内には公衆謁見の間「ディワニー・アム」(Diwan-i-Am)や特別謁見の間「ディワニー・ハス」(Diwan-i-Khaas)、皇帝の休息室「シシュ・マハール」(Sheesh Mahal)、「カース・マハール」(Khass Mahal)など、イスラム教を基盤としながらもヒンズー教を尊重し、独自の文化を築いたムガール帝国の融和政策の結晶を目にすることができる。シャー・ジャハーンが息子アウラングゼーブにより幽閉されていた八角形の塔「ムサンマン・ブルジ(Musamman Burj)からはタジ・マハールが望める。シャー・ジャハンは亡き愛妃ムムターズ・マハールを想いながら毎日タジ・マハールを眺め、7年後に亡くなった。
 
ファテープル・スィークリー  ファテープル・スィークリー第3代皇帝アクバルは、幸運の地としてアグラからファテープル・スィークリーへ遷都した。しかし水不足に悩まされ、わずか14年で再び遷都せざるを得なくなってしまった。現在は、城門や宮殿がほとんど完全な状態で残り、往時を物語っている。
 
 シカンドラ:第3代皇帝アクバルと、イトゥマド・ウド・ダラ(第4代皇帝ジャハーン・ギルの妃ヌール・ジャハーンの父母)の廟が建つ。共にムガール様式の建築物で、後に建つタージ・マハールに少なからず影響を与えた。
 

 

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